キツく閉じていた瞼を

そっと開ける




お兄ちゃんの瞳に映る


どこか不安そうな、あたしの顔




そして、


不安そうな顔をしたお兄ちゃん





2人を支配して離さない、不安が


今もなお、あたしたちを縛り付ける






あぁ・・・


お兄ちゃんも、同じだね・・・。



不安で不安で、仕方が無い




それでも、


絶えることの無い不安の変わりに



この関係を手に入れた




そのためなら、


どんな代償も惜しまないと・・・





もう


後戻りは出来ない









あたしたちは


たくさんの不安から

少しでも逃げるように



深いキスを交わした