『キャッ』




思わず、小さく声を上げてしまった




『冷たっ』




「あ、ごめん!



よし。できたよ・・・」




『え――?』





首にかかる、かすかな感触に

ある記憶が蘇る





『あ・・・


あの時の・・・!』





首元に手をあてると、

そこには、小さなハートが・・・。





『あ、ありが――っ





そこから先の言葉は、

発することが出来なかった




だって・・・


あたしの唇が、塞がっていたから――




そしてその瞬間、


辺りが一斉に明るくなった



そう、

イルミネーションが点灯されたのだ