あたしたちは

夕飯をファミレスで済ませ、


暗くなったモールを巡り歩いた。




そして、


あたしたちは、あるところに向かって歩いた



そこは・・・


モールの大広場。



そう、今日は


イルミネーションの点灯式なのだ。




あたしたちは

ちょうどあいていたベンチを見つけ座る




そして、


点灯5分前。




「じゅん」



お兄ちゃんが声をかけてきた



「ちょっと、こっち向いて」



『え?』



「いいから!」



何がなんだか、良く分からないあたしは


とにかくお兄ちゃんの方に向き直った



――ガサガサ



お兄ちゃんが何かの包みを開けている



そして、


スッと、顔の横に手を伸ばしてきた