健二のおかげで、


あたしは今、凄く幸せだよ。




だから、今度は健二の番。




本当に、好きと思える子を見つけて。



健二のためなら、どんなことでも協力するよ!




だから・・・







ごめんね



ありがとう







いくら言っても、足りないね。




ねぇ、健二・・・




誰より、幸せになって――




それが、あたしの願いだよ・・・









冬の冷たい風が、頬を掠める




空を見上げると、


綺麗に煌めく星たち。



その星たちに、願いを込めて――





寒さでジンジンする頬を


マフラーに埋め、



すぐそこの家まで走った