【舜】







潤の格好・・・ 



本当は、誰にも見せたくなかった






そんな格好で、知らない誰かと、話している姿を想像するだけでも


イライラするんだ・・・。






格好、悪いだろ?





どこの誰だかも知らないヤツに



名前も顔も知らないヤツに、



嫉妬して、腹を立ててるんだ・・・。









本当はあの時――


俺が、潤に会いに行ったとき、



俺は、潤に引き止めて欲しかった・・・。






どうしても潤と、一緒に回りたかった。





これが俺にとって、最後の文化祭。


ここの生徒としての、最後の文化祭。





ようやくキモチがつながった今、



兄妹としてではなく


恋人として、一緒に回りたかったんだ――