こんな汚い感情・・・



お兄ちゃんには、見せられない――




あたしは、胸のモヤモヤを必死で隠す毎日だった




今日だって


本当は、ホストなんて


して欲しくなかった・・・。



その格好も、誰にも見せたくない。


ホストだからって、その腕に、肌に、


お兄ちゃんに、触れないで欲しい・・・。





でも


お兄ちゃんを、困らせたくない


この感情を、知られたくない





あたしは、隠すことが当たり前になっていた――








でも・・・


真吾くんが言ってた




“好きな人に妬かれて


嫌に感じるヤツはいないよ”




という言葉・・・。





信吾くんは、分かっていたのかもしれない


あたしが、いつも嫉妬していること・・・。



あたしに対して、言ったのかもしれない。