「そんなにキョロキョロしとると変態みたいやぞ 笑」


朝の通学路で隣には隆平が

いつものようにキョロキョロと夢木を探しとる


「おらんなぁ・・・」

「そーみたいやな!」


隆平の肩をたたいてまた歩く

そしたら斜め後ろの隆平が言った


「あーーー!!!!!おったぁ!」


めっちゃうるさい声で叫んだかと思うと

ブンブン手を降り始めた


俺は後ろを振り返りその方向を見る

案の定夢木


夢木はこっちに気がついたのか

早足でよってきた



「はぁ・・・」


自然とでたため息

その理由なんて知らん


「おはよう!夢木さん!」

「美華でええっていうたはずやで?」

「あ・・・せやった!」



ほんわかと笑う夢木から目が離せない俺

その時夢木と目が合う



そしたら夢木は俺に初めてのように話しかけた




「はじめまして♪渋谷達也くんだよね?女子がみんな話してる」

「は・・・はじめまして?」



きょとんとしてる俺をよそに夢木はみた事ないお嬢様キャラで

ほんわかと笑った

あの言葉の悪い黒夢木とは大違いで




「千華ーーー!はやくー!」

「うーーん!」



通学路の先のほうで夢木の友達が呼んでいる

夢木はにっこり笑って

俺らに手を振る



「またね!隆平君と達也君!」

「ばいばーーーい!」




後姿を見て思った


あぁ行ってまうって