【企】逆ホワイトデー






と、まあこれが春に起こった出来事で。

ただ、あれ以来美崎とまともに会話を交わしていない。


せっかく、同じクラスなのにな。



『どうしよ…

俺、泣きそうだわ』

ヘナヘナと机に頭をつける俺。


ダッセーな、俺って。



『だから逆チョコすりゃあ良かったじゃん?』

今年流行った逆チョコ


パッケージも逆で男から女に渡す、ってヤツ。



『んな恥ずかしいこと、できねぇーっつーの』

ホント、コイツは分かってない。


自分がちょっとモテるからって…

自分に可愛い彼女がいるからって…


ちきしょー!!



『この意気地なし

だから高校生になってもハチって呼ばれんだよ』


マジでうっさい、コイツ

俺のことバカにしやがって。


これでも俺だって頑張ってるんだから。


え?何を頑張ってるかって?


ま、それは……いろいろだよ!

いろいろ!!