途中、男が女に何かを渡しているシーンを何回も見た。
ちきしょう…
みんな、幸せだってか?
悔しい…
悔し過ぎる…
そんなキモチを振り払うかのように走った。
まだ…いてくれよ、美崎。
俺は…川島に負けねぇ。
あんなメガネ野郎には負けねぇんだ!!
『………ハァ…ハァ…』
息を切らせながらさっき2人がいた場所に着いた俺。
でもそこには2人の姿はなくて。
まさか…
まさかだけど…逆ホワイトデー、成功?
んな…ワケ…ない…よな?
うん、そうだ。あるはずがない。
きっと美崎は図書室へ行ってるんだ。
俺は自分にそう言い聞かせ、来た道をまた走って戻る。
ったく、普段の部活より俺…ダッシュしてねぇか?


