「桜……

散っちゃったね……

貴方となら
お花見したかったな……

春を感じたかったな……

今頃……

そう思うなんて遅すぎるよね……」


少し眩しい春の日差しに包まれる葉桜を見上げながら呟いた。


「ごめんよ……

もっと早く

きみを見つける事が出来たなら……

運命の導きを感じる事が出来たなら……

二人で春を感じて喜びを分かち合えたのに……

俺がドジなせいだね。」


そんな……

貴方の穏やかな優しさに甘えてみようと思えたの……


暖かな春の日差しの様な貴方の笑顔に
いつまでも包まれていたいと思ったの……