好きだから、別れよう。




花火のアナウンスが入った。


『最後は、市民全員で上げる、感動の…スターマイン!!』



アナウンスが途切れた瞬間、勢いよく花火が空を染めた。



「うわっ!最後だって!見ようぜ!」




マサキさんは真っ直ぐ前を見て、花火を見つめてた。


私は、マサキさんを見つめてた。







毎日、隣の車両から見てた横顔。


ずっと、見てるだけの恋だと思ってた。


でも、今はこんなに近くにいる。


同じ空間で、同じ花火を見てる。







「マサキさん……」



「…ん?」





花火を、見つめたまま。








「マサキさん……好きです」









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