好きだから、別れよう。




「…もう、結構前の話なんだけどね…」



ふぅ、とため息をついたマサキさんは、顔の前で手を組みながら、寂しそうな目をしたまま続けた。


騒がしいファミレスの店内で、あたしたちの座るテーブル席だけに、静かな空気が流れているようだった。



「俺は、…結婚していたことがあるんだ。その女性との間に、子供がひとり…女の子がいる。

もう、2年くらい前に離婚…したんだけどね」











…マサキさんの口から、その言葉を聞いて……



気付いたら、あたしは



あたしは、ただ泣いていた。







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