好きだから、別れよう。




「えっと…訊きたいことっていうのは…どういう…?」



マサキさんは、少し動揺したように見えた。



大きな手が、テーブルの上で落ち着きなく動いている。



「俺…マサキさんがお客さんとして買いにきてるとき、レジで応対しました。

女性と一緒…でしたよね?それと、もうひとり…」



「女の子も、ね。」



マサキさんは穏やかな声で、そう言った。



あたしはやっと顔を上げて、マサキさんの顔を見れた。



優しい表情。



でも、寂しそうな目。



「…ちゃんとアヤには言わなきゃいけないって思ってた。でも、なかなか切り出せなかった…」



マサキさんは目を伏せながら、呟くように続けた。






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