好きだから、別れよう。




ハイ、失礼しますと丁寧に電話を切ったシンヤは、あたしを見てニヤッと笑った。



「さっき、ファミレスで会計してるときに、マサキさんと携帯番号交換したんだ」



「シンヤ…でかした!!」








あたしとシンヤは、再び車に乗り込み、さっきのファミレスへと向かった。



車の中で、あたしとシンヤに会話はなかった。



考えていることは、同じだとお互いわかっていた。






『シンヤが見た光景が、どうか真実ではありませんように』









もし、本当にマサキさんにそういう過去があったら、アヤはどう思うんだろう。



純情で繊細なアヤが、まったく気にしないとは思えない。







どうか、なにかの間違いでありますように。







でも、もし……





もし、それが事実なら。




そして、マサキさんがアヤを傷つけることがあるのなら。










あたしは



マサキさんを…許さない。






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