好きだから、別れよう。




「なに!?ハッキリ言いなよ!!」



イライラする気持ちに任せて、あたしの声は荒くなる。



それに圧されるように、シンヤの声は余計にか細く弱くなる。



「や、これ言っていいのか…。なんか、アヤちゃん…どうなっちゃうのかな…」



「え!?どういうこと!?」



アヤ、と聞いたら、黙っちゃいられない。



あたしはシンヤの身体を揺さぶって、真実を問いただした。



「前に…俺の勤めるコンビニに買いにきてたんだ。

マサキさん、あの通りカッコイイから、スーツ着てる姿見て、『俺も社会人になったら、あぁいう風になれるかなぁ』って思ってた。

だから、マサキさんのこと覚えてたんだ」



うんうん、と頷くあたし。



「……でも、買い物に来てたのは、マサキさんひとりだけじゃない」



シンヤは神妙な顔で続けた。



「…女と一緒だった、ってこと?」



マサキさんにだって、元カノのひとりやふたりくらいいるでしょ。



そう思っていた。



「違うんだよ。マサキさんと同じくらいの年の女と……



小さな女の子も、一緒だったんだ」







.:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.