その次の日、聖夜は謝ってきた。 「確かに俺‥‥金屋さんには適わないって諦めてました。 楓華はいつも何も気づいてくれない、なんて思ってたけど、伝えてないんだから気づかないのも当たり前なんですよね」 子犬のようにしょんぼりそう話す聖夜を見て、伝わっていた‥と安心した。 「俺も少し頑張ってみます」 にっこり笑ってそう言った聖夜を思いっきり頭を撫でた。 「楓華は強敵だから、頑張りましょうね!」 「おう!」 長期戦だな。