聖夜は悔しそうな顔をしていた。


楽屋を出て、楓華ちゃんの仕事を覗きに行って、デートに誘った。


複雑そうな顔をする聖夜に意地悪を言ってしまった。


強引に楓華ちゃんを連れ出した。


車に乗せると、しばらくはソワソワしていたが、いつの間にか眠っていた。


疲れていたのに、悪い事したか…


信号待ちの間、その可愛い顔をずっと見ていた。


もしかしたらこんな風に隣にいるのは最後かもしれない。
拒絶されたら、もう口を効いてはくれない。


弱気な俺にビンタして、ただ告白する事だけを考えた。