「あんな新聞にでっかくキスシーン載せて、きついっつうの」


「酔っ払いすぎじゃない?」


梨花はお酒をさらに注ごうとする金屋を止めた。


「お前だって辛いだろ?」


「…あたしは楓華ちゃんと幸せになってくれて良かったって思ってる。
ずっと好きだったんだもの」


「確かに、あいつは凄い。
かっこいいよ。」


「でも、あなたも頑張ってたわ。
お疲れさま。」


金屋は梨花を見つめて、真剣な顔で言った。


「俺ら、やり直すか?」