しばらくすると、チャイムが鳴って、走って玄関まで行くと、玄関の中でにっこり笑って両手を広げて立っている聖夜がいた。 『聖夜~~~!!!』 思いっきり抱き着くと、ギュッと抱きしめられた。 「楓華‥‥こんな小さかったか? …会いたかった」 香水の匂いが香ってきて、なんだか泣きたくなった。 『聖夜こそ…背伸びた? なんか、体格も顔も雰囲気も変わって、びっくりだよぉ』 聖夜を見上げて言うと、聖夜は優しく笑って、大きな手のひらであたしの頬を包んだ。