「……楓華、何かいいことあったのか?」 今日は久しぶりに聖夜が楓華の家に遊びに来た日だった。 朝からニコニコ嬉しそうに聖夜に何か聞いて欲しそうな顔をしていた。 聖夜が聞いて瞬間、分かりやすいくらい笑顔になって、いつもののんびりとした口調で言った。 『あたし、スカウトされたの~』 ………………………。 しばらく沈黙が続いたが、楓華は相変わらず嬉しそうにニコニコしていた 「…え?」