そう言って今にも溢れそうなくらい目にいっぱい涙を溜めて俺を見つめる。 「…お前は頼りなくなんかねぇよ。 言わなかったんじゃない、言えなかった」 『………意味分かんない~っ』 「絶対言ったらお前困るから」 『……? なぁに?』 「聞いたら後悔するぞ」 『何?気になるじゃんっ』 「いいんだな?」 楓華は緊張した顔で頷いた。 …19年間秘密にしていた想いを伝える。