「…楓華ちゃん……。 君、凄いね!」 監督が嬉しそうに楓華を誉めていた。 驚いた…モデルをしているからか、なんとなく顔の作り方を覚えたのだろうか。 「楓華ちゃん凄いね!」 葛城がニコニコ楓華に手を振っていた。 『あたしね、梨花さんに教えてもらったの~』 「…は?」 梨花……? 『この前たまたま会って、ドラマに出るんですって言ったら鏡の前で台本読みながら表情作りの練習しなさいって! おかげで表情作りやすくなったんだぁ』