「・・・・あんな子のどこがいいの・・?」
1人、私にしがみつく。





それと同時に自分の中で何かが切れた。





「一葉のどこがいいか・・・だって?」




知らないくせに。



なにも。




「そうだよ!あんな子よりも
私たちのほうがずっと・・・・・っ!」


「一葉は<あんな子>ですむほど
簡単な人じゃない」

あんな格好してるけど実は男で

私と似たような欠点があって




一番、私を受け入れてくれる。



「僕の心の支えの、大切な人だから」

誇るべきことだから、笑った。

でも頬には濡れた感触がした。