「・・・・ねぇ!」
彼が振り向く
「・・なんですか?」







あぁ


どうして











そんな





すべてを知っているかのような笑顔になるの?
















「・・・・・・・名前は?」















「知ってて訊くのか?」


そう言っていたずらに微笑む






「久しぶり、ちー」







やっと会えた














「・・・・・・久しぶり、一葉」











精一杯、笑った







泣きそうなのは





隠して。






終。