あたしは、電話で俊貴と話ながら、早足で学校に向かった。


門が見えた時、そこに、俊貴が居るのが見えてあたしは、走った。




「俊貴…!!」


「星菜大丈夫かよ??」


「うん、大丈夫だよ。早足で来たから。」


あたしがそう言うと、俊貴がギュッとあたしを抱きしめてくれた。


「ちょ、ここ学校だよ。みんな、見てるから止めて。」


学校の生徒がチラチラとこっちを、見てくるよ~


それなのに、俊貴はあたしを、抱きしめたまま、動こうとしない。