君といたい

「ただいま」

僕は靴をのぎながらいう。

「おかえり」

リビングから女の人が出てくる。

俺のねぇさん。

中学3年で2つ上。
名前は知恵。

するとねぇさんは俺の顔を見て厳しい顔をする。

「あんた…泣いてきたね」

は?

なんでわかんだ?

僕は急いで鏡を見る。

目も赤くなってねぇよ?

「泣いてなんか─…」

俺は顔を赤くする。

「嘘ついても無駄だよ!……話してみな」

ねぇさんはソファに座る。

ねぇさんに話したらこの思い無くなる?

「わかった」


そして僕は悲しい思い出をはなしはじめる。