君といたい

俺もう雪さんと関わらないよ。

築くともう下校時間になっていた。

僕は急いで教室に向かう。

ガラッ

僕が教室のドアを開けるとそこには龍二がいた。

「ゆうき!帰ろうぜ」

龍二は笑顔でいう。


僕と龍二は教室を出る。

「お前1時間目からずっと居なかったけどどした?」

龍二は笑顔でいう。

泣いてた

なんて言えない。

「サボってた。」

僕は嘘をついた。

龍二はその言葉を聞いて笑う。

「そういえば俺な…?」

龍二は顔を赤くしていう。

何?

告白の事?

「雪さんと付き合った!」

え…?

君はもう龍二のモノ…

胸が痛む。


なんで?

諦めたはずだろ?

なんで痛むんだよ。

俺はまだ雪さんが好きなの?

だから胸が痛むのか?


「だから…これから一緒に帰れねぇ…」

龍二はいう。

俺は涙をこらえて笑う。


「良かったな…」

悲しかった。

悲しくてたまらなかった。

君が一気に遠くなった気がした。


龍二と分かれて龍二が見えなくなると涙が流れた。


苦しい…

なんで好きっていうだけでこんなに苦しいんだ?

こんなに苦しいなら…恋なんて


僕はそう思ってしまった。

築くと家の前にいた。

僕は涙をふいて家に入る。