「いらっしゃいませ」 ケーキのいい匂いにつられ 2人とも笑顔になる。 「本当にご馳走してくれんの??」 「うん。悪いの私だしね」 「そっか。俺、今日は誕生日なんだ。 だから嬉しい!!」 健志はとびっきりの笑顔を 愛夢に向けた。 「あたしも、今日は誕生日なんだ!! 誕生日の日に同じ誕生日の人と出会うなんて奇跡だね。」 「おう!しかもクリスマスだしな。」