｢彼にﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄですか？｣
｢えっ！｣
彼と言われると､まだﾄﾞｷｯとする。その反面､そう言われるのが､嬉しい自分がいた。
｢でしたらこれはいかがですか？最近ｶｯﾌﾟﾙに人気なんですよ？｣
そう言われて､ｼｮｰｹｰｽをのぞき込むと､かわいいﾃﾃﾞｨﾍﾞｱのｷｰﾎﾙﾀﾞｰがあった。
｢わっ､可愛い！｣
そっと値段を見てみると､今月のおこずかいが飛びそうだったけど､あまりの可愛さに即決だ。
九条さんの携帯に何もついてないことを思い出して､2人で携帯につけようと､あたしの分も買ってしまった。
｢彼喜んでくれるといいですね。｣
お姉さんにそう言われ､あたしはほほえみながらお店をあとにした。
