「へ?」

「涼子は自覚ないかもしれないけど、その顔とかすげ~反則だから。」


顔を真っ赤にする九条さんは、すごく余裕がなさそうだった。

ってあたしの方が余裕ないけど。




そうしてまた甘い長いキスをする。

涙ぐむあたしを見て、九条さんは唇を離した。





でも……

「ごめん…やっぱもう無理。」

「えっ?」


あたしのルームウェアに伸ばす手を、あたしは止めてしまった。