着替えを取りにあたしの家に寄って､近くのスーパーで夕飯の材料を買ってから､九条さんのマンションに向かった。
九条さんの部屋は､相変わらず片付いていた。
マンションに着いた時は､まだ１７時をまわったところだったけど夕飯の支度をすることに。
｢あたし夕飯の支度しますね。九条さんは座っててくださいよ？｣
あたしは着替えと一緒に持ってきたエプロンをして､キッチンに立った。
今日のメニューはビーフシチューとポテトサラダだ。
本当は和食が得意なんだけど…今日は特別の日だから。
ギュッ
｢きゃっ！｣
にんじんを切っていると､九条さんが後ろから抱きついていた。
