モノクロ


窓の外を見ると、九条さんの黒い車が止まっていた。

あたしは急いでブーツをはいて、家の鍵をしめると、エレベーターで一階に降りた。





「おはようございますっ!」


あたしが駆け寄ると、九条さんはくすっと笑った。


「あの~。今日のあたし何か変ですか?」

あたしどこか変かなぁ?



「ううん…今日の涼子、なんかいつもと雰囲気違うなと思ってさ。」