「はぁー。」

やっぱりママいないんだ…どうせまた一人か。




部屋に戻って携帯を見ると、九条さんから着信履歴が残っていた。



プルルル プルルル プルッ

「もしもし?」

「こんばんは!あの…松本です。」

「ふふっ。
知ってる……ごめん忙しかった?」


九条さんが電話越しに笑う。



「いえ…大丈夫です!」

あたしは首を振って言った。




「明日なんだけど…どっか行こっか?」