「…あ、はい。」

あたしは申し訳ないとは思いつつ、不思議と断れなかったんだ…。

なんだか、九条さんともう少し一緒にいたいって思った。



あたしは立ち上がって、九条さんの部屋から出た。




バイクかな?
あ…でも今雨降ってるんだ。




九条さんは駐車場に向かっていた。


九条さん車の免許も持ってるんだ。
そりゃそうか…大人だし。




ピピッ

車の鍵を開けて、九条さんさんは助手席のドアを開けた。



「はい、どうぞ。」

「あ…ありがとうございます!」

あたしは小走りで車に近づき、助手席に座った。