｢…あたしもなんです。あたしも九条さんとおんなじです。｣
｢ん？｣
九条さんは優しく聞いた。
｢あたしも､かなわない恋だと思ってました。年だって離れてるし､あたしなんか九条さんから見たらまだ子供なんじゃないかって。
…でも最近あたし､九条さんのことしか考えられなくて…自分でもびっくりするくらい。
だから､嬉しくて…今の言葉聞いてすごく安心したって言うか。｣
溢れる涙が止まらない…あたしは両手で顔を覆いながら言った。
恥ずかしくて顔見れないよ。
すると………
ギュッ
ふえぇえ？
急に九条さんはあたしを引き寄せた。
あたしの小さい体は､すっぽりと九条さんの腕の中に…。
