「…ふぇ?」 あんまり突然のことで、変な声出しちゃった。 へ…九条さんの家っ? 「大丈夫です!…駅までそんなに遠くないし。」 「…いいからっ。」 そう言うと、九条さんは、あたしの手を掴んで雨の降る街に飛び出した。 「ちょ…九条さん!」