「今度こそ…もう涼子のこと離さないから。」 九条さんは、あたしをぎゅっと抱きしめながら言う。 痛いぐらい強く…強く抱きしめてくれた。 「あたしも…もう九条さんから離れたくありませんっ。」 あたしたちはそっと離れて見つめ合うと、唇が触れるくらいの、短い短いキスをした。 不思議だね…ずっと離れていたのに、こうやって愛を誓える。