九条さんと別れた次の年… 急にママが倒れた。 突然のことで、あたしは何も出来なくて… ただ救急車を呼ぶだけだった。 なんて自分は未熟者なんだろうって、すごく思った。 目の前で苦しんでいるママに、何もしてやれないなんて。 …涙が止まらなかった。 そのままママが、また目を開けることは無かったから。