♥恋する生徒会♥ ~with friends~




10分後。
話し合いは終了していた。

本気になればテキパキと仕事ができる
メンバーなのである。



「…そういやさ、家庭科部の
卒業制作って今年なんなの?」

おもむろに健斗が尋ねた。

家庭科部では毎年
引退する3年生部員が
卒業制作と称して何かを残していく。


「ん?まだ考えてなーいっ」

のんきに答える部長・歩。


「なら、お守りとか作れない?」

勇希が提案する。


「お守りぃ?」

怪訝そうに雪奈が首をひねった。


「そう。
部活の県大会あるしさ。」


「あぁ、なるほど!」


「県行けるのってなに部?」


「えっと…男バスと剣道と
あと、たぶん陸上は行くよね?」


「もちろん!」

勇希の問いかけに
鈴香はガッツポーズで応える。


「ふーん…できないこともないなぁ」


「やるかっ!」

雪奈にんまり笑った。


「おし!決定っ」