「うーん・・・」 健斗は 弱ったな と、頭を掻き 歩を振り返った 「手、大丈夫?」 「大丈夫なわけ ないでしょ」 「・・・だな」 「雪奈ちゃん 一君と会えるかな?」 「大丈夫 きっと、会える。」 健斗は自分に言い聞かせるように言った 「病院、連れてってよ」 「あ、そうだ 早くしないと!」 思い出したように言う健斗 「・・・歩ける?」 「・・・おぶって。」 首を振る歩 「え・・・」 再び頭を掻く健斗