サイレントにしていたケータイに


<新着メール1件>


の文字が光ってるのが目に入った。



瀬奈は数学担当の熱弁をよそにケータイを開いた。


手早く受信ボックスを確認する。



「涼からだ…。」


<送信者:涼>


の文字に思わず声がでてしまう。


瀬奈はメールを開いた。


するとたったの4文字、しかし重要な4文字がかかれていた。




『事件だ。』




瀬奈の胸は高鳴った。




絶望と期待のコールに。