青い春


僕だって、強くなりたい!

イジメられたくなんか、

ないんだ!

いくら心で叫んでも、

体が金縛りにあったように、

動けなくなってしまう。

「こりゃー來だな。
派手にやっちゃって。」

桐谷君が苦笑いしながら、

床に倒れてる男に、

デコピンをした。

「桐谷君。
僕強くなりたい。」

消えいりそうな声で言うと、

「明日になって、
まだその気があったら、
北川に来い。」

そう言い残して帰って行った。