少し休み、落ち着いた結衣は家へ帰った。 神崎は準備室に一人、何をすることもなくただ椅子に座っている。 今日知った亜美の過去。 どうりで“先生”である自分を嫌うわけだ。 どうしたら佐原は幸せになるんだろう どうしたら笑うようになるんだろう 神崎はずっと考えていた。 助けたいのに何にも出来ない自分に腹が立ち、ため息をつく。