情けない。 涙がマットに落ちてシミをつくる。 …寒いよ。 ━━━━ガチャガチャ ━━ガチャン 諦めかけた時、倉庫の鍵が開けられた。 「仁!?」 名前を呼ぶと 「夏希!?」 大好きな人の声が聞こえて来た。 ドアを開けて中に入って来た仁は倉庫の電気スイッチを押す。 眩しい! 明るさに馴れなくて目をつむる。 「え…夏希?」 仁の力の抜けたような声に目をソッとあけると… 彼の視線は私の破かれた衣服だった。