続.年上彼氏*短編*



side 夏希



朝、重い足取りで学校に来た私に男友達の怜が話し掛けてきた。


「夏希、大丈夫か?」

「え?」


「なんか、無理してる。
話くらいなら聞くけど?」



そう言った怜に涙が出そうになった。


そんな私を見て怜は足早に校舎の影に連れて行ってくれた。






「で、どうした?」


校舎の壁にもたれた怜に泣きながら私は話す。



「昨日先輩に呼び出されてちょっと危ない目にあってね?
閉じ込められてた私を仁が助けてくれたんだけど…
もう別れよって言われたの。
守れないからって…っ」



しゃっくりをしながら話した私の頬に怜は優しく触れて涙を拭ってくれた。