キレる俺に対してニヤニヤし続ける、女。 まじで、苛つく。 「夏希ちゃんやっぱ仁くんが好きじゃなかったかもよ?」 そう言って女はどこかを指指した。 そこを辿る。 ━━━夏希と…男? 校舎の壁にもたれる男と正面に立つ夏希。 会話こそ聞こえないがあれは友達と言う雰囲気でもない。 「ほら、ね?」 くすくす笑う女の言葉など耳に入らなかった。 なんだコレ、モヤモヤする。