続.年上彼氏*短編*




「家ん中入れよ」


中々入らない私に仁は痺れを切らして帰ろうとする。


「まっ待って!」


仁は振り向いて黙って私を見据える。


私は口を開いてゆっくり喋り出す。


「本当に別れるの?」

「あぁ」


「仁は…それでいいの?」


「……」


仁はきっと、迷惑なんだ。

私の気持ちが。


きっと“重い”んだ。


「しつこくてごめんね。
別れよっか…バイバイ」


そう言って家の中に駆け込んだ。