心~保健室の先生と私~

「すみません、お酒臭くて」


「いえ」


「愛花さんが家を出てきた理由を知りたいんですが・・・」


俺はそう切り出した。


「それが、たぶんあのことだと思うんですけど」


「話してもらえますか?」


「あの、それが・・・」


石川の母親が、一瞬戸惑った顔をした。


「僕が最初に話したら、話してもらえますか?」


俺は交換条件に出た。


「ええ。はい」


まだ戸惑った顔をしていたが、母親うなずいた。


「僕は学生時代、ホストの仕事をしていました。詳しくは話せませんが、今も続けています」


「えっ?」


石川の母親は、ものすごく驚いた顔をした。