心~保健室の先生と私~

「もしもし、石川さんのお宅ですか?」


電話はすぐつながった。


「私、愛花さんの通ってる高校の保健医ですけど・・・はいそうです、夕方の。・・・詳しくはあとで説明しますので、とりあえず南病院まで来ていただけますか?」


電話の相手は、石川の母親だった。


「夜間の外来です。保険証お願いします」


それだけ言って、電話を切った。


「はー」


疲れた。


母親はかなり困惑してたけど、とりあえず来てくれることになった。


石川の様子を見に、処置室に戻った。


「眠ってるよな」


あのとき、石川を抱きしめそうになった。


俺の胸で泣いてる石川を。


でも、それは出来ない。


俺たちは、教師で生徒。