「お疲れ!裕介」


陸が俺の頭をバシンと叩いてきた。


「陸、いちいち叩くな」


仕事が終わると、陸は俺のことを裕介と本名で呼ぶようになる。


ちなみに、陸は本名だ。


「で、あの子どうするの?」


興味津々って顔で、陸が聞いてきた。


「とりあえず、起こすか」


休憩室に戻ると、そこには何人か仕事仲間が。


「裕真さん、彼女?」


「バカ、違うわ」


石川はまだ、眠ってた。


「石川、起きろ」


俺は石川の身体をゆすった。


「んっ・・・」